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音楽「スカイとジョン・ウィリアムス SKY and John Williams」


 大学時代にはいろんな音楽を聴いていたが、その中でも思い出深いのが、ジョン・ウィリアムス率いるロックバンドのスカイである。

 ジョン・ウィリアムスはあの有名なハリウッドの映画音楽の大家..ではなく、同姓同名のオーストラリア出身でイギリスで活動するクラシックギタリスト。映画「ディア・ハンター」のテーマ曲である「カヴァティーナ」で有名。「スカイ SKY」はプログレロックのバンドで、メンバーはこのジョンに加えて、ケヴィン・ピーク(エレキギター)、ハービー・フラワーズ(ベースギター)、トリスタン・フライ(ドラム)、フランシス・モンクマン(キーボード、後に脱退しスティーヴ・グレイが参加)の4人。私がジョンを先に知ったのか、スカイを先に知ったのか今となっては記憶が定かではない。

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ラジオ「ギャルギャルコーベ」

galgal.jpg 私が高校生の時に、友人に「ラジオの公開放送を見に行ってみないか」と誘われた。番組のタイトルは「ギャルギャルコーベ」。パーソナリティ(MCのことです)は谷山浩子さんと、西島三重子さんが隔週で担当。最初は中島みゆきさんが担当した回もあったらしい。当時ヤマハのポピュラーソングコンテスト(通称「ポプコン」)にはまっていた私は、その出身者である中島みゆきさんと谷山浩子さんの名前を聞いて「行く行く、面白そう」と二つ返事で応えた。ちなみに誘った彼は谷山さんのファンだった。(写真は、番組放送後の記念写真)

 国鉄(今のJR)の須磨駅に降りて、海岸をてくてくと歩く。ラジオ関西は、須磨海岸に面した「レストイン須磨」というビルの一角に入っている。「こっこは~海の見える~放送局ぅ~」という美しいジングルが流れる、神戸ローカルのAM放送局だ。クラシカルな灯台を横目に、15分ぐらい須磨海岸を歩いてビルにたどり着いた。

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コミック「光る風」「デスハンター」「ミュータント伝」「はつかねずみ」

一番たくさんマンガを読んでいたのは、小学生の頃(1970年前後)だったと思う。散髪屋や医院の待合室で、あるいは友達に借りて読むことも多かったのだが、当時の私には週刊漫画雑誌を毎号途切れなく買うという習慣がなく、読んでみて前週と話がつながっていればラッキー、間が抜けていれば想像で補うというテレビアニメやドラマを見るのと同じような読み方をしていた。

「火の鳥」「ブラックジャック」「デビルマン」といった有名なマンガは、高校生以上になってから全編通して読み直す機会があり、当時は理解できなかった詳細がわかった。これを私は「マンガの答え合わせ」と称しているのだが、答え合わせができずに私の記憶の底に沈んでいるマンガの記憶もいくつかある。しかしこれはこれで大事な記憶なので、答え合わせをして消えてしまう前にここにいくつか書き留めておきたいと思う。

当時のジャンクカルチャーの評価は「エロ・グロ・ナンセンス」といって蔑まれていたきらいがあったのだが、こうして書き出してみると「エロ」と「ナンセンス」はすっかり時代が追い越してしまって、残っているのは「グロ」ばかりだなあということに気が付いた。昨今は規制が厳しくて、当時のようなスタイルのグロは登場できないのではないかとも推測する。

hikarukaze.jpg「光る風(1970)」山上たつひこ
 理由もなく刑務所のような場所に囚われた少年が、施設を脱出する。このコミックで覚えているのはこの脱出(脱走?)シーンだけ。彼は仲間と汲み取り便所に入り、地下排水パイプを通って外の汲み取り場所まで汚物の詰まったパイプを通り抜けて脱出する計画を立てる。パイプの長さは推測で50メートル。排泄物の中にもぐって50メートル泳がなければならない恐怖。失敗したら排泄物をたらふく吸い込んで死んでしまう。

 後にギャグマンガ「がきデカ」が大ヒットする山上たつひこの初期の作品。ベトナム戦争や学生運動などの世相を反映した作品だったらしいが、そんな社会情勢は小学生がわかるわけもなかった。

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パソコン「シャープ MZ-2000」

 NECから日本初の市販ワンボードマイコン(パソコンではなかった)TK-80が発売された時、私は高校1年生だった。高校に実機があったのだが、1枚の大きめの基板に入力用の16進キーと、出力用の7セグのLED(何桁だったかは忘れた)、外部記憶はカセットテープ(専用品ではなく、普通のテレコでOK)という姿に、これがコンピュータだと言われても具体的に何もできなさそうで全然興味がわかなかったのを覚えている。翌年ぐらいにこれにオプションのQWERTYキーボードとディスプレイアダプター(テレビにつなぐと文字が表示できた)が追加された時はちょっと気になったけど、でもそのままマイコンのことはすっかり忘れていた。

 何年か過ぎて、大学の2年生ぐらいの頃、大阪・日本橋の電気街を歩いていた私が1件の電子パーツ店に貼ってあったポスターに目を止めた。それは、綺麗なお姉さんが映ったシャープのパソコン MZ-80Bのポスターだった。お姉さんのイメージとパソコンのイメージが見事にシンクロしていて、これが欲しいという欲求が頭の中にむくむくとわき上がった。パソコンのスペックとかその時点ではまったくわからなかったが、悪いはずはないだろうと勝手に思い込んだ。(このポスターに再会したいんだけど、未だにネットでは見つけていません)

 MZ-80Bの値段は 278,000円。しかもパソコンはまったく値崩れがなく、値引きのなかった時代である。このMZ-80Bが欲しいがゆえに、夏休みはバイトにいそしんだ。それにしても278,000円とは、ちょっと前に買ったクラシックギターの倍近い値段。おいそれとは手が届かない。かくしてちょっとずつ貯金が増えた1年後に、後継機種のMZ-2000が発売された。

mz2000.jpg

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海外ドラマ「宇宙家族ロビンソン Lost in Space」 [テレビ]

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 私が幼稚園に通っていたころに大好きで、ずっと見ていたテレビがこの「宇宙家族ロビンソン」。吹替えの海外ドラマで、よっぽど面白かったのか海外ドラマなんてまず見ない両親も夢中になって見ていたのを思い出す。

 当時はテレビは当然白黒。しかも壊れかけていたのか、調子の悪いテレビを父が叩いたり蹴ったり(?)してだましだまし見ていたような気がする。そのあたりは、宇宙船の不調から文字通り迷子になってしまったロビンソンファミリーと一致する。

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楽器「クラシックギター guitarra classica」

cguitar.jpg 若い頃に、クラシックギターを弾いていた。最初にギターを手にしたのは、小学6年生の時。当時人気だった雑誌・学研の「科学」「学習」の付録に、音の実験セットというのがついていた。プラスチック製のボディと糸巻きが2本の棒でつながっていて、その間に3本の弦を張るミニギターだ。フレットはなく、棒と弦の間に割りばしを差し込んで滑らして音の高低を出す。和音(コード)演奏には無理があるが、単音で音階が弾けたのでこれでメロディをかなでることにはまってしまい、器用にいろんな曲を弾いていた。それを見た両親が、本物のギターを買ってやろうかと言ってくれたのだ。

 私は幼稚園の時にオルガンを習いに行くと言って当時は高かったであろう電気オルガンを買ってもらいながら、結局レッスンの直前に「行きたくない」とわがままを言ってそれっきりになった前科がある。あの時、習いに行ってたら私の人生はちょっぴり変わってたんじゃないかと後悔する。同時に両親は私に何か楽器を本当に習わせたかったんだろうと思う。親父、お袋、ごめん!

 楽器屋へ行き、手にしたのはクラシックギター。フォークギターよりは一回り小さかったが、小学6年生の私には結構な大きさで、これをうずむようにかかえて弾いた。近所にはクラシックギターを教えてくれる教室はなく、当時NHK教育で放映されていた「ギターをひこう」という番組を見ながら独習した。最初の先生は、ギタリストの阿部保夫さん。年配の落ち着いた先生で、教え方もわかりやすかった。週に1回の放送で配信やレコーダーはもちろん、ビデオデッキもなかった時代なので、テキストを手に番組を見ながらギターを弾き、次週の課題を1週間かけて練習した。1年で何となく初心者向けの練習曲は弾けるようになった。

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女優「デボラ・ラフィン Deborah Raffin」 [映画]

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 ミシェル・ファイファー、ケイト・ブランシェット、スカーレット・ヨハンソン、最近ではブランカ・スアレス、アナ・デ・アルマスと好きな女優さんはいっぱいいるのだが、その原点とも言えるのがデボラ・ラフィン。70年代に突然「グレース・ケリーの再来」と言われて大ブレイクして、その後はあっという間に消えていった女優さんだ。

 そのブームは突然やって来た。「いくたびか美しく燃え」「エーゲ海の旅情」「ダブ」という3本の出演作が立て続けに公開され、人気に一気に火がついた。私はその頃中学生で、「タワーリング・インフェルノ」「バニシングin60」「ジョーズ」といった映画を立て続けに見て映画の魅力にはまりつつあった。どこで見たのかは記憶がないのだが、「エーゲ海の旅情」の予告編でデボラがビリヤードをするシーンが大スクリーンに映し出された時に、私の体に電気が走った。長い髪、長い手足、キューを扱う身のこなし。そして彼女の天使のような笑顔。ハリウッド女優の魅力はこれだっと思い。しばらく彼女の姿が頭を離れなかった。

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Uコン(模型飛行機)

 小学生の頃から、私は飛行機が大好きだった。折り紙飛行機からスタートして、厚紙を切り出し貼り合わせて作る紙飛行機、ゴム動力のライトプレーン、ワイヤーで引っ張って離陸する木製グライダーとステップアップしていって、中学生の時にたどり着いたのが小型エンジン付きの模型飛行機である Uコンであった。
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 当時もラジコン飛行機は存在したのだが、プロポ(送受信機)は中学生にはとても手が届かないほど高価だった。さらに空を飛べるほど強力なモーターもなかったので、動力は必然的に扱いの難しい模型エンジンとなる。2本の金属ワイヤーの先に飛行機をセットして、操縦者の周りを旋回するように飛ぶUコンの操縦はエレベーターとフラップによる上下動だけなので比較的簡単。ワイヤーが付いているのでラジコンよりも安全。というわけで私の周りでも静かなブームとなっていた。

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CM「サントリーロイヤル・ガウディ編」 [テレビ]

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クリックするとYouTubeでこのCMが見られます

 極彩色のトカゲ、ミラーボール男、こちらをじっと見る百目、巨大なかぶりものをしたバレリーナ... 今も昔も、サントリーローヤルのこのCMほど強烈な印象を残してくれる作品は存在しないんじゃないかと思わせてくれる。これを小学生の時に見ちゃったわけだから、真っ白だった脳裏にがっつりと刻み込まれるのは無理もないことかもしれない。
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 後にこのCMはスペイン・カタルーニャの建築家アントニー・ガウディへのオマージュであることを知る。この異様な女性のかぶりものや、竹馬のようなスタイルもすべてスペインのお祭りに実在する。テレビの中の世界が急に身近に感じられ、不思議な異次元の世界が現実に存在しているということに高揚感を覚える。さらにここへ行ってみたい、という気持ちが沸き起こる。

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映画「ガラスの動物園(1950)」 [映画]

小学生の頃、私は両親と6畳2畳の小さなアパートに住んでいた。その頃のお楽しみは、地元のローカル局であるサンテレビで週末に放映される洋画を見ること。ハリーハウゼン監督が撮ったと思われるコマ撮りアニメーションのモンスター映画、モノクロのB級SF、ハエ男や巨大サソリ、フランケンシュタインやドラキュラといったホラーなどの夢中になって見た映画の中に、ぽつんと入っていたのがこの「ガラスの動物園」である。

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タグ:洋画
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