小学生の頃、私は両親と6畳2畳の小さなアパートに住んでいた。その頃のお楽しみは、地元のローカル局であるサンテレビで週末に放映される洋画を見ること。ハリーハウゼン監督が撮ったと思われるコマ撮りアニメーションのモンスター映画、モノクロのB級SF、ハエ男や巨大サソリ、フランケンシュタインやドラキュラといったホラーなどの夢中になって見た映画の中に、ぽつんと入っていたのがこの「ガラスの動物園」である。