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音楽「スカイとジョン・ウィリアムス SKY and John Williams」


 大学時代にはいろんな音楽を聴いていたが、その中でも思い出深いのが、ジョン・ウィリアムス率いるロックバンドのスカイである。

 ジョン・ウィリアムスはあの有名なハリウッドの映画音楽の大家..ではなく、同姓同名のオーストラリア出身でイギリスで活動するクラシックギタリスト。映画「ディア・ハンター」のテーマ曲である「カヴァティーナ」で有名。「スカイ SKY」はプログレロックのバンドで、メンバーはこのジョンに加えて、ケヴィン・ピーク(エレキギター)、ハービー・フラワーズ(ベースギター)、トリスタン・フライ(ドラム)、フランシス・モンクマン(キーボード、後に脱退しスティーヴ・グレイが参加)の4人。私がジョンを先に知ったのか、スカイを先に知ったのか今となっては記憶が定かではない。


 おそらくはクラシックギターだけでは物足りなくなったジョンがロックにアプローチしたバンドだったんだろうけど、これが大学時代のギター部の仲間たちの境遇とぱちっとツボにはまったという感じだった。クラシックが好きだけど、たまにはロックもね、といったところか。以下に覚えている曲の印象をいくつか。

「サハラ」
 疾走感と中盤のバラードの緩急が何とも絶妙な名曲。スカイの曲はどれもメロディーラインが美しい。

「トッカータ」
 あのバッハのトッカータのロックアレンジ版で、イギリスで大ヒット。バロックってリズムなんだなと変に納得させられた曲。

「Hello」
 これもメロディがとにかく美しい。

「アランブラ宮殿の思い出」
 あの名曲をデュエットで、というわけでクラシック目線だと粗削りの印象は残るけど、こんな曲をアレンジする人もいないので斬新だとは思う。

「カリヨン」
 大好きな曲。ライブではマリンバで演奏しているバージョンがYoutubeで流れているけど、やっぱ後半の盛り上がりがないと物足りない。

 他にもいろいろあるんだけど、曲名とメロディが頭の中で結びつかないので省略!

 1980年頃に来日コンサートがあって、ギター部のメンバーで大阪へ見に行った。最前列に車いすの席が用意してあってとってもアットホームなコンサートに感じられた。客層はロックよりもクラシック寄りなのかおとなしめで、メンバーもちょっとやりにくいんじゃないかと見ていて心配な一面もあった。中休みにロビーに出ると、関西ギター界の名だたるメンバーの顔が散見されて凄いなと思った。中には、今は亡きクラシックギタリストの芳志戸幹夫さんもおられた。ジョンとはセゴビアの兄弟弟子に当たるってことで納得。

 スカイのアルバムは「スカイ5」までは覚えているが、以降は就職して私がギターをやめたこともあってかスカイがどうなったかわからないでいた。初任給でCDプレーヤーを買ったのも大きいと思う。ちょうどCDが普及しはじめたころで、その頃はCDばかりを聴いていたため、スカイが眼中に入らなかったのだろう。

 インターネットの時代になって情報も集まりやすくなったが、スカイってワードは検索してもヒットする案件が多く目的のコンテンツが見つけにくいのが残念なところ。「スカイ」で検索してロックバンドにたどり着くだけでも難しいが、日本でも「スカイ」というバンドが私の知る限り2組いる。それでもこのところ、「John Williams SKY」で検索するとぼちぼち情報が入るようになり、アルバムは「スカイ7」まであることや、ジョン・ウィリアムスが脱退してから自然消滅したことなどがわかった。Youtubeでもダイジェストで当時のライブ映像なども見ることができる。また、全アルバムがCD化されているらしく、時間ができたらCDを買って再会したいな、などと考えているところである。

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Enrique

クラギファンには衝撃的な出来事でした。セゴビアは顔をしかめたとか。当方が聞いたのは何作目だったかあまり記憶がありません。確かBWV999のプレリュードなどが入っていました。

クラギのスタイルでエレキギターを弾いているのには笑ってしまいました。むろん彼の活動には反対ではありませんでしたよ。

クラシックギター界には外部からの注射が必要であると。彼の才能・実力からしたら狭いクラギ界の活動に飽きたらなかったのでしょう。当方がギター再開後に見た「セビリアコンサート」のビデオで,セゴビアへの感想と共に語っていました。

異端児の彼ももう引退して80歳。そんな時代になったものです。
by Enrique (2021-12-31 06:31) 

oga.

そういや師匠のセゴビアが激オコの話、思い出しました。クラシックギターの地位を固めたかったセゴビアからしたら、ロックにすり寄っていくのは我慢できなかったんでしょうね。
でも音楽なんて観衆に支持されてなんぼもの。現在クラシックとひとくくりにされている音楽も、当時は同様にいろいろあったんじゃないでしょうか。
by oga. (2021-12-31 17:14) 

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